真菌(カビ・酵母)・真菌同定とは

真菌(カビ・酵母)・真菌同定は、このようなときに。

真菌数や真菌の同定・その他カビに関する試験や実験に関して、下記のようなご相談が多く寄せられています。

  • 食品の品質検査を検討している。真菌の項目を検査したほうがいいでしょうか?
  • 食品にカビの混入があった。施設内の原因を探って対策を練りたい。
  • 食品にカビのようなものが付着している。本当にカビなのか至急調べてほしい!
  • 食品包装・トレイにカビが生えているというクレームがあった。人体に有害なカビかどうか知りたい
  • 製品に抗カビ効果を付与した実際に抗カビ能力がどのくらいあるのか調べてほしい。
  • 特定のカビが必要!培養してほしい!

ご相談はお電話(027-253-1515 平日8:30から17:30まで)やメール(24時間)で受け付けています。
実施がお決まりの場合には、検査の流れ検査依頼書のダウンロードをご確認ください。

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真菌の検査

一般に真菌といえば、カビ(糸状菌)、酵母、キノコなどを指します。食品検査や施設のふきとり検査では、カビと酵母が対象になります。食品に混入した場合、食品の変敗(異臭・異味・変色)に関与します。食品の真菌検査では、真菌数として定量的な検査を行うほか、カビや酵母の種類を同定することもできます。細菌検査とほぼ同様の検査方法を用いますが、使用培地、試験材料の塗抹方法、培養温度・日数などに違いがあります。

真菌の分布

環境には無数に近い真菌が生息しています。 自然界にみる真菌の多くは、発生源を土壌とし、土壌を介して空気中に飛散し室内環境や食品などへ分布します。室内環境の生育においては、湿度、温度、酸素、光、素材などの条件に影響があり、真菌が生育しにくい環境づくりを対策する必要があります

培養検査

食品,飼料等のカビ数及び酵母数については、食品衛生検査指針 微生物編2015(公益社団法人 日本食品衛生協会発行)に収載のポテトデキストロース寒天培地を用いて測定致します。

カビいろいろ

食品汚染カビ名カビの説明
クラドスポリウム(Cladosporiumクロカビとして知られています。食品に黒色の汚染菌を認めたら、それはほとんど本属菌のカビによるもの。空中浮遊カビとして検出されることも多いカビです。一般に、高湿、低湿、乾燥に対する抵抗力が強く、食品の包装材料も侵すカビである。防カビ薬剤への抵抗性は強く、不完全な消毒や殺菌処理は注意が必要。
食品に生えたアオカビ

もちに生えるアオカビ

ペニシリウム属(Penicillium

アオカビとも呼ばれ、青緑色の集落をつくるのが特徴。人間の環境のいたる所に分布している。もち、柑橘類、リンゴ、魚肉加工品、清涼飲料水、乳製品などに発生します。
フザリウム属(Fusarium植物病原菌としてよく知られ、種々の植物に寄生し、病気を起こすカビ。土壌、農作物、加工食品、水系あるいは空中浮遊菌として分離される。やや嫌気的な条件、低温下での生育も認められるため、低温保存食品については注意が必要です。
アルタナリア属(Alternariaススカビと呼ばれる黒色カビの一種。きわめて分布の広いカビである。りんごなど果実の腐敗に関与します。環境ではクーラー内部にも異常に発育し、胞子を放出します。
微生物検査単項目
一般生菌数大腸菌群E.coli(大腸菌)腸管出血性大腸菌O-157
サルモネラ黄色ブドウ球菌カビ・酵母セレウス
カンピロバクタークロストリジウム属菌数ウェルシュ菌腸炎ビブリオ
乳酸菌数リステリア好気性芽胞数総嫌気性菌

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