ノロウィルスについて:
環境中のノロウイルスは増殖はしないものの、環境抵抗性が強く、他の食中毒に比べると、極めて少ない量のウイルスで感染・発症する特徴があります。糞便や吐物の処理方法が不完全なため、感染する事例が増えています。
ノロウィルスが多発する3つの要因:
- トイレを使用した後の手洗いが不十分なため、加熱調理後の食品を汚染して食中毒が発生する。汚染された井戸水が原因となって食中毒が発生した事例もあります。
- 人同士の接触があるところで、患者の嘔吐物や糞便の処理が悪く,飛び散って直接感染することもあります。
- ウイルスが蓄積したカキ等の二枚貝を加熱不十分で食べたとき。
ノロウィルスの検査方法
ノロウィルスの検査方法は、より精度の高いリアルタイムRT-PCR法の受託を開始いたしました。下記ボックスの詳細欄からも移動できます。
ノロウィルスふきとり検査 |
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検査内容 ウィルス検査(PCR法定性) 検査日数 1~2営業日 検査料金 4950円 ノロウイルスふきとりキットを使用して環境中のノロウイルスを検査致します。 |
よくある質問
Q ノロウイルスの環境検査はできますか?
A はい、株式会社AHCではノロウイルスの環境検査を行っています。ノロウイルスは非常に感染力が強く、少量のウイルスでも発症する可能性があります。そのため、感染拡大を防ぐためには早期発見と対策が重要です。ノロウイルスの検査を通じて、環境中のウイルスの存在を確認し、適切な対策を講じることができます。
ノロウイルスとは?
ノロウイルスは、急性胃腸炎を引き起こすウイルスであり、特に冬季に多く発生します。感染者の便や嘔吐物を介して人から人へと感染し、非常に短期間で大規模な感染拡大を引き起こすことがあります。ノロウイルスの感染による症状は、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などが一般的です。これらの症状は通常数日で改善しますが、免疫力が低下している人や高齢者、乳幼児などでは重症化することがあります。環境検査の重要性
環境中のノロウイルスを検出することは、感染拡大を防ぐために非常に重要です。特に、食品製造施設、学校、保育園、老人ホームなどの集団生活を送る施設では、早期にノロウイルスを検出し、適切な対策を講じることで感染の拡大を防ぐことができます。ノロウィルス検査方法
当社では、以下の方法でノロウイルスの環境検査を行っています。- PCR検査(ポリメラーゼ連鎖反応法):
- PCR検査は、ノロウイルスの遺伝子を増幅させることで、極めて微量のウイルスでも高感度で検出する方法です。この方法は迅速かつ正確であり、環境中のノロウイルスの存在を確実に確認することができます。
PCR検査の流れ
- サンプル採取:
- 検査対象となる環境(例えば、調理器具、作業台、トイレの取っ手など)からスワブやフィルターを用いてサンプルを採取します。サンプルの採取は、専門的な手順に従い、汚染を防ぐために慎重に行います。
- サンプル処理:
- 採取したサンプルを研究室に送付し、適切な処理を行います。サンプル処理には、ウイルスRNAの抽出や純化が含まれます。
- PCR増幅:
- ウイルスRNAを特異的に増幅するための試薬を用いて、PCR装置で増幅します。このプロセスにより、少量のウイルスRNAでも検出可能なレベルまで増幅されます。
- 結果の解析:
- 増幅されたウイルスRNAを解析し、ノロウイルスの存在を確認します。結果は詳細な報告書として依頼者に提供され、必要に応じて対策の提案も行います。
- 消毒と清掃:
- ノロウイルスが検出された場合、速やかに感染源となる場所を消毒し、徹底的な清掃を行います。アルコールや次亜塩素酸ナトリウムを用いた消毒が有効です。
- 感染防止策の強化:
- 手洗いの徹底、食品の取り扱いの見直し、感染者の隔離など、感染防止策を強化します。
- 再検査の実施:
- 感染源が完全に除去されたことを確認するために、再度検査を実施します。再検査により、感染リスクが低減されたことを確認します。