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β-グルカン分析法のアップデート|酵母・キノコ由来品

β-グルカン分析に関するご案内(酵母・キノコ由来品向け)

当分析機関では、酵母・キノコなどに含まれるβ-(1→3)(1→6)-D-グルカンを対象とした定量分析を承っております。以下、本分析の概要と最近のメソッド更新に関するご説明です。

酵母・キノコ由来のβ-(1→3)(1→6)-グルカン構造模式図

■ 分析対象と定義

本法は、食品・原料中に含まれるβ-(1→3)(1→6)-D-グルカン(いわゆる1,3-1,6型β-グルカン)を対象としています。
穀類に多く含まれるβ-(1→3)(1→4)型(1,3-1,4型)など、その他の結合型β-グルカンは本法の測定対象には含まれません。

■ β-グルカン分析手法の改良点(2025年改訂)

本法は2025年に手順を改訂し、より正確かつ簡便に分析できるようになりました。

  • 酵素構成の見直しにより、でん粉・マルトデキストリン・ショ糖・トレハロースなど、様々なα-グルカンを正確に定量できるようになりました。

  • 酸処理条件を最適化し、従来よりも短時間での分析を可能としました。

  • 酸によるグルコースの分解ロスを補正するため、グルコース補正係数を導入しております。

  • 液体試料(清涼飲料水など)にも対応可能です。検出LOD目安は約0.1%(w/v)です。

  • マルチトール等の糖アルコールを含む製品でも、適切な前処理により対応できます。

■ 酵母・キノコ製品中のβ-グルカン測定精度と再現性

  • 本法では、グルコース換算量として0.004~0.1 mgの範囲で直線的に定量可能です。

  • 酵母・キノコ製品中のβ-グルカンについて、再現性の良い(誤差5%以内)結果が得られます。

■ ご依頼にあたっての注意点

  • 本法で測定されるβ-グルカンは、主に酵母・キノコ由来の1,3-1,6型に相当します。
     穀類由来の1314型(オーツ・大麦など)については別途ご相談ください。

  • 原料や最終製品に糖類(ショ糖・トレハロース等)や糖アルコールが含まれる場合は、事前にご申告ください。
     必要に応じて補正や前処理を加えたうえで対応いたします。

ご不明な点や特殊な試料に関するご相談などがございましたら、お気軽にお問合せください。
今後とも、安心かつ高品質な分析サービスのご提供に努めてまいります。

外部ソース

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