AHC TOP＞室内環境における空中微生物汚染度の評価法>5つのポイントで解説！微生物汚染度評価の重要性
はじめに
微生物汚染度評価とは
微生物汚染度評価手法
微生物汚染度評価のメリット
微生物汚染度評価の選び方
まとめ
はじめに
製品の品質や安全性を確保するために、微生物汚染度を管理する必要があります。微生物汚染度が許容範囲を超えると、製品の品質低下のリスクが生じるため、製造環境内の微生物汚染度評価は極めて重要です。
微生物汚染度評価は専門的な知識と技術が必要であり、自社で行うことが困難な場合も多いかと思います。そこで、AHCでは製造環境の微生物汚染度評価サービスを提供しており、お客様のニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。本記事では、微生物汚染度評価の重要性やサービス内容、選び方について解説し、微生物汚染度管理にお役立ていただける情報を提供します。
微生物汚染度評価とは。
例えばクリーンルーム内に存在する微生物の数を定量的に評価し、その汚染度を把握することです。一般的に言えば、クリーンルームは清浄の高い空間ですが、それでもヒトやモノの出入りが生じます。
出入りの際、あるいは搬入物への微生物付着が起こるため、微生物汚染度評価が製品品質を確保する上で欠かせない作業となります。
微生物汚染度評価は、空気中に浮遊する微生物数の測定、付着面の微生物数測定、細菌種類の同定などで行われます。測定方法は検査対象によって異なりますが、浮遊菌数測定にはエアーサンプラ等の捕集器を使用し、表面微生物数測定には採取したサンプルを培養して菌数を数えます。また、細菌種類の同定には、PCR法やMALDI-TOF MS法を用います。
微生物汚染度評価によって、クリーンルーム内の微生物汚染状況を正確に把握することができ、適切な対策を講じることができます。このため、微生物汚染度評価はクリーンルーム内の品質管理に欠かせないサービスのひとつとなっています。
微生物汚染度評価サービスの紹介
弊社では、環境内の微生物汚染度評価サービスを提供しております。サービスの内容は、以下の通りです。
まず、空気中微生物数測定を行う「浮遊菌評価サービス」があります。エアーサンプラーを用いて、クリーンルーム内に浮遊している微生物数を測定します。測定結果に基づいて、適切な対策を講じることができます。
次に、表面微生物数測定を行う「落下菌評価サービス」があります。このサービスでは、採取したサンプルを培養し、表面微生物数を数えます。クリーンルーム内の表面の微生物数を評価することで、製品品質を保証するための適切な清掃の実施を支援します。
また、「ふきとり検査サービス」も提供しております。このサービスでは、クリーンルーム内で使用されている装置、器具の表面から微生物を採取し、菌数や種類を評価します。微生物汚染度を把握することで、適切な清掃方法の改善を行うことができます。
弊社では、上記のサービスを独立して提供するだけでなく、お客様のニーズに合わせた柔軟な対応も可能です。微生物汚染度評価サービスを通じて、製造環境の微生物汚染状況を正確に把握し、製品品質の向上に貢献いたします。
微生物汚染度評価のメリット
製品品質の向上
製造環境内での微生物汚染は、製品の品質低下やリコールの原因となることがあります。AHCの微生物汚染度評価により、製造環境の微生物汚染状況を正確に把握することができ、製品品質の向上につながります。
適切な対策の講じ方
微生物汚染度評価サービスによって把握した製造環境内の微生物汚染状況に基づき、適切な対策を講じることができます。例えば、浮遊菌が多い場合は空調システムの改善やフィルターの交換などを行い、落下菌が多い場合は表面の清掃方法の改善などを行います。
健康面への配慮
クリーンルーム内で働く作業員は、微生物汚染による健康被害のリスクがあります。AHCの微生物汚染度評価サービスにより、作業員の健康面にも配慮した高い清浄度の環境を実現することができます。
信頼性の高い測定
当社の微生物汚染度評価サービスは、経験豊富な技術者によって実施され、測定結果の信頼性が高いことが特長です。また、測定方法や検査器具なども最新のものを使用しています。
これらのメリットを活用し、お客様の製品品質向上や作業員の健康面の向上に貢献することが当社の目的です。
微生物汚染度評価サービスの選び方
微生物汚染度評価サービスを選ぶ際には、以下のポイントに注意することが重要です。
専門性
微生物汚染度評価は、専門的な知識や技術が必要な分野です。そのため、専門的な知識を持った技術者によるサービスを提供している企業を選ぶことが重要です。
測定方法の適切性
微生物汚染度評価には、浮遊菌、落下菌、ふきとり検査など、様々な測定方法があります。それぞれの測定方法にはメリット・デメリットがあり、適切な測定方法を選ぶことが重要です。
機器や設備
微生物汚染度評価には、専門性のある機器や設備が必要となります。定期校正をしている機器や設備を導入している企業を選ぶことで、より正確な評価結果を得ることができます。
実績があるかどうか
微生物汚染度評価には、豊富な実績が必要となります。過去にどのような企業や製品に対して評価を実施しているか、どのような結果を出しているかを確認し、信頼性の高い企業を選ぶことが大切です。
まとめ
微生物汚染度評価は、清浄度の高い部屋を運用する企業にとって重要です。浮遊菌、落下菌、ふきとり検査などの測定方法を用いて、微生物汚染度を評価することで、健康や安全に関する問題を未然に防止することができます。
この記事では、微生物汚染度評価のメリットや選び方について解説しました。品質管理や健康安全管理の強化、顧客の信頼度向上などをお考えの際には、専門性が高く、適切な測定方法を持ち、実績のある企業を選ぶことが重要です。
