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粗タンパク質とは、食品や飼料に含まれる全窒素量から換算したタンパク質の総量です。純タンパク質だけでなく、アミノ酸やアミン、核酸なども含めた値を指します。そのため、栄養表示や飼料設計の基本指標として広く使われています。
本記事では、粗タンパク質とは何かを基礎から解説します。さらに、定量法の種類や分析の活用場面まで専門機関の視点でお伝えします。
粗タンパク質とは何か
タンパク質は炭水化物・脂質とともに三大栄養素の一つです。具体的には、アミノ酸が鎖状に重合した高分子化合物です。また、ヒトや動物の体を構成する重要な物質でもあります。
一方、食品やペットフード中の窒素源には2種類あります。まず、純タンパク質です。次に、アミノ酸・アミン・核酸・アンモニアなどの非タンパク態窒素です。
粗タンパク質とは、この両方を合わせた全体を指します。つまり、非タンパク態窒素も含めて定量されたタンパク質のことです。なお、「粗」は英語の「crude」に由来しています。
一方で、純タンパク質は可溶性物質を除去して定量します。このように、タンパク質は粗タンパク質と純タンパク質に分けることができます。
粗タンパク質の定量法
タンパク質の分析法は大きく2つに分かれます。まず、全窒素の分析値からの換算法です。次に、直接的なタンパク質測定法です。
食品や飼料では、窒素定量換算法が広く使われています。具体的には、アミノ酸の構成元素である窒素を分析します。そして、窒素がタンパク質に一定割合で含まれることを前提に換算します。
特に、食品表示法の施行による栄養成分表示の義務化以降、公定法として窒素定量換算法が指定されています。そのため、食品の栄養表示には本法による分析が必須です。
飼料・ペットフードでの活用
ペットフードや飼料の分野では、粗タンパク質は特に重要な指標です。なぜなら、適切な飼料を選び給与量を決定するための基礎データとなるためです。
たとえば、一般成分・可消化成分・エネルギー量を総合的に評価します。その結果、動物へ経済的かつ効率的に飼料を給与できます。
さらに、化学分析や消化試験を行うことで、製品の栄養価を正確に把握できます。このように、粗タンパク質の分析は品質管理の基盤となっています。
AHCの粗タンパク質分析
AHCでは窒素定量換算法による粗タンパク質分析を受託しています。食品の栄養表示・栄養成分分析はもちろん、飼料やペットフードの成分分析にも対応しています。
加えて、遊離アミノ酸一斉分析との組み合わせで、タンパク質の量と質の両面から製品を評価できます。また、ISO/IEC 17025認定ラボとして信頼性の高い分析結果をお届けします。
まずはお気軽にお問い合わせください。
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