2019年2月18日
食品工場様のグリーストラップの維持管理
食品工場に出入りをしていますと、食品検査以外にも様々なご相談を頂く場合がございます。工場のグリストラップ(油の阻集器)については、ご相談が多いため、内容をまとめました。おおよそ下記の3点に集約されます。
- 臭気低減
- 衛生維持(見た目の清潔さ)
- 油泥のくみ取り頻度削減によるコスト低減
ダントツに多いご相談
臭気のお悩みです。臭気による近所からのクレーム、衛生害虫の誘引などのマイナス要素のため、
ご相談があった場合は検査品の回収のついでに、装置の稼働を観察したり、排水の水質を調べるなどをします。
効果があった対策
いまのところ臭気対策として効果があった対策について、基本的なことながら下記の清掃事項を実施しているか確認をしてみて下さい。
- 対策1 上流の粗ものが入り込むバスケットの清掃
- 対策2 浮上油の回収
頻度
バスケットの清掃は毎日推奨です。
油の回収は、排水中の油分量によってまちまちですが、浮遊する油量が表面に溜まってきたらで構いません。1週間に1度程度実施できれば理想的かと思います。また沈殿物の汲み取りも3ヶ月に1度くらいは行ったほうが良いようです。
臭気抑制効果
完全に、というわけではありませんが、基本的な清掃で臭気はなくなります。
もともと下水管などの油付着による閉塞についての対策ですが、油から発生するものなので油を取り除くことで臭気に対しても効果があります。極端に排水中の油分量が多い場合や日間排水量が多いためオーバーフローしてうまく臭気が低減しない場合等はご相談いただければと思います。