生産獣医療(=予防獣医療)とは?
生産性の追求
◆子牛、若牛、更新牛の病気をコントロールする
◆発育の正常化を計る
◆生産性を追求する
理想的な育成方法&理論を獣医師がコンサルティング
併皮膚真菌症・パピローマ・子牛の下痢・子牛の呼吸器病等にお困りの農場様に予防獣医療の観点から、獣医師がコンサルティングをおこないます。
副社長 獣医師 中村行雄
1947年 東京都調布市に生まれる
1971年 帯広畜産大学獣医学科卒業、獣医師免許取得
1973年 大阪府立大学大学院修士課程卒、農学修士所得
1980年 同大学博士課程で研究助手を続けながら、農学博士号を授与される
1980~1984年 米国ミズーリ州セントルイスにあるワシントン大学・バーンズホスピタル、産婦人科・生物化学教室に研究講師として就職
1984年 日本チバガイギー社(現ノバルティス社:スイスバーゼルにあるガイギー社の100%子会社)において、新規動物薬の開発、マーケティング・営業といったビジネスの基礎を作り、動物薬部門を立ち上げる。牛のインターフェロン開発、ハエのウジ殺し剤であるネポレックス(商品名)およびアルファークロン(商品名)を開発上市するが、これらの上市を通じて、日本全国14社のディーラーを選別して直販体制を確立する。ネポレックスは未だに動物薬販売の中でハエ駆除剤としてトップ商品として活躍している。
1990年 米国メルク社に誘われて入社する。日本における動物薬販売の新規販売経路確立を要請される。犬用心不全薬のエナカルド錠、犬用のフィラリア駆除剤カルドメック錠、牛・豚用の駆虫剤アイボメック、豚用ワクチン製剤等々の販路拡大、学術サポートを確立する。特に、エナカルド錠の学術普及のために、日本における心不全に詳しい獣医師と一緒の立ち上げたジャサック(JSCHC)の獣医師のための教育プログラムは業界の中で大きな反響を得た。また、犬用のフィラリア駆除剤の普及によって、日本の犬は寿命を大きく伸ばし、今日の小動物ビジネスを作り上げることに貢献。牛用の駆虫剤について、日本全国の大学・国の研究機関・家保・ノーサイ等々の影響力の大きい獣医師と一緒に牛臨床寄生虫研究会を立ち上げて、牛産業に学術部長として貢献。
2008年 メリアル社(メルク社)を退職して、牛のコンサル業務、メリアル社の技術顧問を開始する。
2009年 AHCの取締役副社長兼家畜病院長として飯塚社長とビジネスの再構築に取り組む。
コンサルティング内容
①適正なワクチンプログラム & 駆虫による細胞性免疫増強
②駆虫:アイボメックトピカル(IVMT)を用いた駆虫プログラムの実施
③適正な飼料給与システム
④免疫増強(飼養管理の改善 ⇒ 健康維持 ⇒ 高い免疫の恒常性維持)
⑤ルーメンマット形成(食欲増加/新陳代謝の活発化が起こる。)
⑥より大きな健常な子牛生産
⑦獣医師が指導する頑健な、儲けられる若牛作り
コンサルティングの流れ
・下痢、呼吸器病の発生状況
・哺育・育成状況の確認
・子牛~更新牛に関する問題点の聞き取り
・飼料給与システムの聞き取り
・外観指標:体高、腹作り、初回発情
・飼養管理方法の検討
・飼料給与プログラムの検討
・コクシ対策の検討
・ワクチンプログラムの検討
・駆虫プログラムの検討
・その他、衛生問題の抽出と対応策の検討
・衛生費の改善状況
・飼料に関する経済性
・飼料効率の検討
・季節性問題、その地域特有の問題、等々の抽出と検討
第1胃形成とは?
初生~離乳~3,5ヶ月齢(乳用牛における第1胃の完成時期:黒毛和種牛では4ヶ月齢)といった期間中に第1胃の絨毛層を充実させる。第1胃の発酵タンク機能を上手に準備させる。適正乾草を考慮しながら長物・粗飼料依存の状況下において、発酵タンク機能を最大限活用しながら、筋肉細胞・脂肪細胞の数量を増加させながら(Hyperplasia Stage)生産者が希望する牛の大きさを作り上げる。また、第1胃形成の充実はより多い反芻、VFA産生、微生物由来の上質タンパク質獲得を得ることが可能となり、繁殖関連も順調と為す。
事例紹介
事例1
経営部門で最優秀賞−2008年度畜産大賞:多宇さん夫婦(主催:中央畜産会)
お悩み・疑問:私の農場では充分に青草を食べさせている。
しかし、隣の農場では、牧場が小さく青草を食べさせる余裕が無く、殆ど、輸入した乾草しか食べさせていない。それなのに、隣の農場の母牛の方が、立派な大きな子牛を生産していて、私が産ませた子牛は小さい。何故なのか?
回答
ルーメンマットが出来ていない。 第1胃は常に乾草を浮かばせる必要がある。
駆虫とルーメンマットの確立が重要です
コンサルティング内容実施結果:乾草をきっちり放牧前後に食べさせるようにしてから、多宇さんは二回りは大きい子牛を産ませて、立派な肥育素牛を生産するようになりました。
事例2
沖縄県・本島の若い黒毛生産農家、1等賞を取り続ける生産農家様
お悩み・疑問:
(1)親子で子牛を育てるのと、早期に親から離すのと、どちらが良い?
(2)牛の本質は何ですか、成功の秘訣は何ですか?
回答
毎朝、この牛の第1胃には乾草が浮いている、というイメージを追求しましょう!
そして、母牛と子牛への駆虫が重要です。
配合を減量して、鼓脹症のような腹作りをアドバイス。腹の重さで四肢を作る。そして深みのある牛作りをおこなうための理論を伝えました。併せて乾草給与方法、競争原理をご指導させていただきました。
コンサルティング内容実施結果:
●中村先生が言われた通り、ルーメンマットが出来ていることをイメージしながら牛作り。
●現在は、早期母子分離をしている。
●今帰仁市場で1等賞獲得、前回の市場でも優秀な評価を受けている。
事例3
北海道十勝郡池田町S農場/北海道有数の黒毛生産農家
お悩み・疑問:
妊娠牛は山上げします。そして、分娩直前に牛舎に戻します。
毎年、分娩前に下牧させた母牛が産む子牛は、下痢が多発して問題となっています。 特に、11月ころに下牧させた母牛が産む子牛は、殆ど下痢をして、正月を休み、楽しむことが出来ません。
回答
山で食べている草と牛舎で給与している草に違いがあるため、分娩前ケアが出来ない。
下牧するタイミングを2ヶ月早くすること。 分娩の3ヶ月前にはルーメンマットの確立をさせておきましょう。
コンサルティング内容実施結果:
下牧させるタイミングを1,5ヶ月早めて、ルーメンマットの確立を心がける。分娩前駆虫+ルーメンマットの確立により、子牛の下痢は無くなりました。家族そろって正月を楽しむことが出来るようになりました。
コンサルティングをご希望の農場様・獣医師様お気軽にご相談ください。
TEL:027-253-1515(営業時間8:30~17:30)土日祝日休
コンサルティング |
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検査内容 併皮膚真菌症・パピローマ・子牛の下痢・子牛の呼吸器病等にお困りの農場様に予防獣医療の観点から、獣医師がコンサルティングをおこないます。 検査日数 別途相談 ①適正なワクチンプログラム & 駆虫による細胞性免疫増強 |