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遊離アミノ酸分析|HPLC18種類一斉定量

遊離アミノ酸分析は、食品の旨味設計、機能性食品の関与成分定量、化粧品原料の品質管理など幅広い場面で活用される基幹試験です。

タンパク質に結合していない単独のアミノ酸を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で個別定量することで、製品の味・機能性・付加価値を客観的なデータで裏付けられます。

本記事では、遊離アミノ酸 分析の基本から依頼の流れまでを整理します。

この記事には関連記事が3本あります。製品ジャンルに応じてお読みください。

– 食品の風味設計・旨味訴求をお考えの方→旨味成分 グルタミン酸|食品の味設計と分析
– 機能性食品・サプリの関与成分をご検討の方→機能性アミノ酸 BCAA|スポーツ栄養と訴求設計
– 化粧品原料の品質管理担当の方→アミノ酸 化粧品原料|保湿訴求と品質管理

アミノ酸と遊離アミノ酸の違い

アミノ酸は、タンパク質を構成する基本単位であり、現在20種類が標準的に知られています。

一方、遊離アミノ酸は、タンパク質に結合せず単独で存在する状態のアミノ酸を指します。つまり、同じアミノ酸でも「結合型」と「遊離型」では役割と分析対象が異なります。

タンパク質に含まれる結合型アミノ酸を測定するには、酸加水分解で結合を切ってから定量する手順が必要です。

粗タンパク質や全アミノ酸組成の話題は粗タンパク質の解説もご参照ください。一方、遊離アミノ酸の分析では、加水分解せず元の状態のまま抽出・定量します。

この違いは、製品設計の観点で重要です。たとえば、食品の旨味は遊離型のグルタミン酸が直接寄与します。

一方、サプリの機能性訴求では、製品中に既に遊離型として配合されている成分量が問われます。そのため、目的に応じて結合型と遊離型を使い分けます。

遊離アミノ酸分析の主な用途

実務での主な用途は、大きく3つに分かれます。

まず、食品業界での品質管理と風味設計です。遊離アミノ酸は食品の味・香り・栄養価に直接影響します。

たとえば、グルタミン酸は旨味成分の代表で、出汁・発酵食品・熟成肉・チーズ・お茶などの品質指標として活用されます。詳細は旨味成分 グルタミン酸の記事で扱っています。

次に、機能性食品・サプリメント業界での関与成分定量です。BCAA(分岐鎖アミノ酸)、アルギニン、グルタミン、トリプトファンなどの個別成分が機能性訴求の根拠になります。スポーツ栄養領域での実例は機能性アミノ酸 BCAAの記事をご参照ください。

加えて、化粧品業界での原料品質管理です。グリシン、セリン、アラニンなどは保湿成分として広く使われます。原料ロット管理の実務はアミノ酸 化粧品原料の記事で扱っています。

HPLCによる18種類一斉分析

遊離アミノ酸の定量法では、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)による一斉分析が標準です。一度の分析で複数のアミノ酸を同時に定量できるため、コスト効率と再現性の両面で優れています。

AHCでは、HPLCで18種類の遊離アミノ酸を一斉分析しています。具体的には、アルギニン、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、バリン、アラニン、グリシン、プロリン、グルタミン酸、セリン、スレオニン、アスパラギン酸、トリプトファン、シスチンの18種類です。

この18種類には、必須アミノ酸9種類、非必須アミノ酸9種類がバランス良く含まれます。そのため、栄養評価、機能性関与成分の特定、味成分の組成分析など、多用途に対応可能です。

試料の取扱いと前処理

遊離アミノ酸分析の精度は、試料の前処理で大きく左右されます。注意点を整理します。

まず、抽出条件です。試料の性状(固形物、液体、粉末)、共存成分(糖類、脂質、タンパク質)、目的アミノ酸の種類によって最適な抽出溶媒が変わります。一般的には水抽出または希酸抽出が用いられますが、特殊な試料では事前のご相談で条件を最適化します。

次に、共存成分の除去です。タンパク質、糖質、脂質などが多量に含まれる試料では、除タンパク・脱脂・希釈などの前処理が必要です。これにより、HPLC分離の精度を確保できます。

加えて、保存条件です。遊離アミノ酸は微生物による分解で減少することがあるため、採取直後の冷凍保存と速やかな分析が望ましいです。試料量は、固形物・粉末で5〜10g、液体で20〜50mL程度が目安です。

AHCの遊離アミノ酸分析サービス

株式会社AHCは、群馬県前橋市でISO/IEC 17025認定(PJLA L26-134)を取得した食品・分析ラボです。

HPLC法による遊離アミノ酸18種類一斉分析を自社で受託しています。既存サービス紹介は遊離アミノ酸一斉分析もご覧ください。

48年の分析経験を活かし、食品業界・機能性食品業界・化粧品業界・研究機関など幅広いお客様にご利用いただいています。

具体的なご依頼パターンは、新規製品開発時の組成分析、原料ロットの品質管理、機能性表示食品の届出向け関与成分定量、共同研究での試験など多岐にわたります。

ご依頼は、お電話(027-253-1515)またはお問い合わせフォームで承ります。

具体的な料金や納期は、検体性状と検査項目によって変わるため、個別見積りでご案内します。受託試験全般のメニューは受託検査一覧もご参照ください。

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粗タンパク質とは — タンパク質分析の基礎

参考:文部科学省 日本食品標準成分表 アミノ酸成分表編遊離アミノ酸 分析の方法・18種類一斉定量・依頼の流れを解説。食品・サプリ・化粧品にISO 17025認定ラボが対応。

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