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ウェルシュ菌 検査|ISO17025認定ラボ対応ガイド

ウェルシュ菌 検査は、給食・仕出し弁当・大量調理現場の衛生管理で重要な位置を占めます。

なぜなら、この菌は加熱調理後に芽胞から発芽・増殖し、食中毒の原因になるからです。本記事では、ウェルシュ菌 検査の方法・規格基準・依頼の流れを、ISO/IEC 17025認定ラボの視点で整理します。

この記事には、以下の2本の関連記事があります。実務課題に合わせてお読みください。

– 給食・大量調理現場の方→カレー・煮込み料理のウェルシュ菌食中毒予防
– 菌の鑑別を学びたい方→ウェルシュ菌とセレウス菌・クロストリジウムの違い

ウェルシュ菌とは何か

ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)は、グラム陽性の偏性嫌気性桿菌です。土壌・水・動物の腸管に広く分布しています。つまり、食材原料に普通に存在する菌です。

この菌の特徴は、芽胞(耐久型の休眠細胞)を形成することです。芽胞は熱に強く、100℃で1時間以上の加熱でも生き残るケースがあります。一方、栄養型の細胞は通常の加熱で死滅します。芽胞形成菌の詳しい性質はクロストリジウム属菌の解説もあわせてご参照ください。

増殖速度も極めて速く、至適温度(43〜45℃)では10〜12分で1回分裂します。そのため、加熱調理後に芽胞が発芽し、放冷中の食品で爆発的に増えます。これが「給食食中毒の代表菌」と呼ばれる理由です。

ウェルシュ菌食中毒の発生傾向

厚生労働省の統計を見ると、ウェルシュ菌は事件数こそ多くはありませんが、1事件あたりの患者数が突出して多い特徴があります。つまり、集団食中毒に直結しやすい菌です。

主な原因食品はカレー・シチュー・煮物・スープ・カレーパンの具材など、加熱・放冷を経る大量調理品です。

具体的な予防実務は子記事のカレー・煮込み料理のウェルシュ菌食中毒予防で詳述しています。

なお、芽胞を持たない他の食中毒菌、たとえばサルモネラ黄色ブドウ球菌とは予防戦略が大きく異なります。芽胞は加熱では死なないため、放冷管理がCCPの中心になります。

検査方法と規格基準

ウェルシュ菌 検査 方法は、主にCW寒天培地などの選択培地を用いた嫌気培養法で行います。検体を希釈し、嫌気条件下で35℃前後で24〜48時間培養します。そのうえで、典型コロニーを計数・分離し、生化学性状で同定します。

規格基準としては、食肉製品の成分規格やHACCP運用上の自主基準が代表的です。

たとえば、加熱後包装する食肉製品では「クロストリジウム属菌の規定」が設定されています。一方、給食現場では1g中100個以下を自主基準として運用するケースが一般的です。

定量検査と定性検査の使い分けも重要です。定量は「菌数のレベル感」を把握するため、工程管理に向いています。

一方、定性は「検出の有無」を判定するため、規格対応に向いています。検査目的に応じて選択しましょう。

検体取扱いは、嫌気状態の維持と冷蔵が原則です。詳しい嫌気培養の技術解説は好気性芽胞菌数の解説と対比してご覧いただくと違いが整理できます。

陽性時の対応とリスク管理

陽性が出た場合の対応は、検体の種類と目的によって異なります。完成品で高菌数が検出された場合は、出荷停止や提供中止の判断が必要です。一方、原料や工程中検体での検出は、衛生管理計画の見直しを優先します。

具体的な対策は、加熱後の急速冷却です。中心温度を55℃から20℃まで90分以内に下げることが推奨されます。

さらに、20℃から10℃まで90分以内、合計3時間以内が基本ラインです。これにより、芽胞からの発芽・増殖を抑えられます。

加えて、温食提供時は60℃以上の保温を維持します。45℃前後の中途半端な温度帯が最もリスクが高いためです。

具体的な温度管理表とCCPの設定例は子記事のウェルシュ菌食中毒予防で詳しく解説しています。

AHCの検査対応とご依頼方法

株式会社AHCは、群馬県前橋市でISO/IEC 17025認定(PJLA L26-134)を取得した食品・環境検査ラボです。

ウェルシュ菌 検査は嫌気培養法に対応しています。さらに、サルモネラ・一般生菌数・腸内細菌科菌群との組み合わせセットも構築可能です。

ご依頼の流れはシンプルです。まず、検査目的と検体情報をお電話(027-253-1515)または弊社サイトのフォームからお知らせください。

次に、当日〜翌営業日に見積りをお返しします。そのうえで、検体を配送または持ち込みでお預けいただき、通常3〜7営業日で試験成績書を発行します。

なお、給食センター・仕出し業者・食品工場向けの定期検査プログラムにも対応しています。HACCP構築支援とあわせてご活用ください。

関連記事

本ピラーの子記事と関連サービスは以下です。

カレー・煮込み料理のウェルシュ菌食中毒予防 — 給食・大量調理向け
ウェルシュ菌とセレウス菌・クロストリジウムの違い — 菌の鑑別
食品細菌検査サービス — 検査メニュー全体
クロストリジウム属菌 — 上位分類群の解説

参考:厚生労働省 ウェルシュ菌食中毒予防

ウェルシュ菌 検査の方法・規格基準・嫌気培養対応を解説。ISO/IEC 17025認定ラボが給食・大量調理現場の衛生管理を支援。

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