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『 β-グルカン 』について

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β-グルカン の定量試験はAHCにご相談下さい。

更新情報

2025.10 ※測定法の更改がございます。(改良内容の詳細や検出限界等)は別ページにてご案内します。

β-グルカン とは

“グルカン”は、グルコース(ブドウ糖)が複数結合して構成される多糖類で、大きく分けてα型とβ型があります。中でもβ-グルカンは、結合様式の違いにより、β-(1→3)β-(1→4)、β-(1→6)など複数の構造をとり、これらが単独または複合的に存在します。結合構造の違いによって生理活性や食品機能に影響を与え、由来や用途に応じて分類されます。

食作用や食品への利用

  • β-(1→3)(1→6)型グルカン:主に酵母やキノコ由来。免疫賦活作用(マクロファージやNK細胞、T細胞の活性化)などの機能性が知られています。
  • β-(1→3)(1→4)型グルカン:主にオオムギなどの穀類由来。水溶性食物繊維として整腸作用や血糖値上昇抑制作用が報告されています。

結合型により作用機序や適用される健康表示制度が異なるため、分析においては構造型の特異的評価が重要となります。

β-グルカン が含まれる食品

流通しているβグルカンの多くは、培養液の凍結乾燥品や抽出物であり、純粋なものは多くありません。βグルカン以外の成分によるものも併せて表示されている例も見られます。該当する食品のルーツや種類を、下表にまとめました。

β-グルカンを含む食品例

由来主な種類
きのこアガリクス、ハナビラタケ、メシマコブ、マイタケ、霊芝、シイタケなど
酵母パン酵母、黒酵母(オウレオバシジウム)
海藻ラミナラン
穀類オオムギ

 

機能性評価のご案内(β-グルカン定量)

当機関では、以下のβ-グルカンの構造型に対応した分析サービスを提供しています:

■ β-(1→3)(1→6)-グルカン測定(酵母・キノコ由来)

  • 酸加水分解と比色定量法により、酵母細胞壁・キノコ菌糸体に含まれる機能性β-グルカン量を特異的に評価します。
  • 糖類やデンプンなどのα-グルカンとの誤差を補正できる設計で、従来よりも正確性が向上しています。
  • 液体サンプル(飲料など)への対応も可能です。

■ β-(1→3)(1→4)-グルカン測定(穀類由来)

  • オオムギなどに含まれる水溶性食物繊維を対象とした定量法です。
  • 血糖上昇抑制などの表示の根拠に活用できます。

いずれの測定も、試料の性状や前処理条件によって対応可否が異なりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

まずはお気軽にお問い合わせをいただければと存じます。フォームからお願いします。

参考文献

    1. 消費者庁.食品表示について. http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/information/
    2. Yamada K, Sato-Mito N, Nagata J, Umegaki K.Health claim evidence requirements in Japan. J Nutr. 138(6):1192S-8S.2008.
    3. 厚生労働省 機能性表示食品
    4. AOAC Official Method 995.22 Listeria in Foods
    5. High (1→3,1→4)-β-Glucan Barley Fractions in Bread Making and their Effects on Human Glycemic Response
      A.Cavalleroaf1 S.Empillib F.Brighentic A.M.Stancaa Journal of Cereal Science Volume 36, Issue 1, July 2002, Pages 59-66

 

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