📋 こんなご相談をよくいただきます
- 糖類のHPLC分析でどのカラムを使うのか知りたい。
- ブドウ糖と果糖をきれいに分離して測りたい。
- 6糖を一度の分析でまとめて定量したい。
- 前処理でどこに注意すべきか確認したい。
糖類のHPLC分析は、各糖を分離して定量する方法です。とくにカラムと検出器の選択が結果を左右します。さらに、前処理の質も精度に直結します。本記事では、その仕組みと実務の要点をまとめました。AHCは創業1977年の食品微生物検査ラボとして、成分分析の実績も多数あります。なお、糖類の全体像は糖類分析の総合ガイドで解説しています。
糖類HPLC分析が必要になる場面
まず、糖類HPLC分析が選ばれる理由があります。なぜなら、各糖を分けて測れるからです。代表的な場面を次の表に整理します。
| 場面 | 目的 | 向く理由 |
|---|---|---|
| 栄養成分表示 | 糖類の合計 | 各糖を足して算出できる |
| 6糖の一括定量 | 個別の糖を把握 | 一度の分析で分離できる |
| 品質管理 | 糖組成の確認 | 配合の変化を見つけやすい |
| 原料の真贋 | 異性化糖の検出 | 糖の比率を確認できる |
このように、糖類HPLC分析は個別の糖に強みがあります。たとえば、ブドウ糖と果糖を分けて測れます。一方、合計だけなら他法でも可能です。そのため、目的に応じた選択が大切です。
HPLCのカラムと分離の仕組み
実際に、糖の分離はカラムで決まります。なぜなら、糖はUV吸収が弱いからです。主なカラムを次の表にまとめます。
| カラム | 分離の原理 | 特徴 |
|---|---|---|
| 配位子交換型 | 金属イオンとの錯形成 | 移動相は水のみで簡便 |
| アミノ型(NH2) | 順相分配 | 単糖からオリゴ糖まで対応 |
| 陰イオン交換型 | 糖の弱酸性を利用 | 高感度な検出と相性が良い |
つまり、目的の糖に合わせてカラムを選びます。なお、配位子交換型では温度管理が重要です。なぜなら、低温では糖のアノマーが分離するためです。その結果、ピークが割れて見えることがあります。そのため、カラム温度を高めに保ちます。
検出器の選び方(RID・ELSD)
特に、糖の検出には専用の検出器を使います。糖はUVをほとんど吸収しないためです。主な検出器を次の表に整理します。
| 検出器 | 特徴 | 留意点 |
|---|---|---|
| 示差屈折(RID) | 糖分析の定番 | 温度を一定に保つ |
| 蒸発光散乱(ELSD) | 勾配溶離が使える | 微量成分にも向く |
| 電気化学(PAD) | 高感度に検出できる | 微量の糖に強い |
なぜなら、検出器ごとに得意分野が違うからです。たとえば、定番のRIDは扱いやすい方法です。一方、微量の糖にはPADが向きます。そのため、目的に応じて検出器を選びます。
6糖の分離と前処理
次に、6糖を一度に分けて測れます。具体的には、単糖と二糖をまとめて分析します。対象の糖を次の表に示します。
| 区分 | 対象の糖 |
|---|---|
| 単糖類 | グルコース・フルクトース・ガラクトース |
| 二糖類 | スクロース・マルトース・ラクトース |
| 追加で測る糖 | トレハロース・イソマルトース |
なお、前処理が分析の成否を分けます。具体的には、抽出と除タンパクの工程です。たとえば、温水で糖を抽出します。次に、タンパクや脂質を取り除きます。さらに、ろ過してから注入します。そのため、丁寧な前処理が欠かせません。
試験品による溶出の違い
実際に、試験品ごとに見える糖が変わります。たとえば、果汁ではスクロース・ブドウ糖・果糖が出ます。一方、日本酒ではブドウ糖やイソマルトースが見られます。つまり、試料に合わせた条件設定が重要です。
糖類HPLC分析の依頼ポイントと実務
最後に、糖類HPLC分析を依頼する際のポイントをまとめました。
| ポイント | 事前にお伝えください |
|---|---|
| ① 測定対象 | 糖類合計か6糖個別か |
| ② 食品の形態 | 飲料・菓子・加工食品など |
| ③ 追加の糖 | トレハロース等の要否 |
| ④ 検査の目的 | 表示・品質管理・真贋 |
なお、AHCでの対応範囲は次の通りです。
| 項目 | AHCでの対応 |
|---|---|
| HPLCによる6糖の定量 | ✅ 対応 |
| 個別の糖(ブドウ糖等)の測定 | ✅ 対応 |
| トレハロース等の追加糖 | ✅ 対応(要申告) |
| 栄養成分表示ラベル支援 | ✅ 対応 |
| 輸出対応の英文報告書 | ✅ 対応 |
👥 こんな方からのご相談を承ります
- 飲料・菓子メーカー(糖組成の把握)
- 健康志向食品の開発者(個別糖の確認)
- はちみつ・発酵食品の事業者(特有の糖の測定)
- OEM受託製造者(取引先への品質エビデンス)
- 輸出食品事業者(6糖の分析データ)
5ステップで進む検査の流れ
🏢 株式会社AHCについて
1977年創業の食品微生物検査ラボとして、糖類のHPLC分析を全国対応で承ります。ISO/IEC 17025(微生物試験・PJLA L26-134)を取得した試験所です。栄養成分表示の受託にも応じています。
関連記事:糖類分析の総合ガイド / ビタミン分析とは(全体ガイド) / 成分分析サービス
まとめ
糖類HPLC分析は、各糖を分離して定量する方法です。まず、糖はUV吸収が弱い成分です。次に、カラムと検出器の選択が分離を決めます。さらに、6糖を一度にまとめて測れます。これにより、表示根拠から品質管理まで正確なデータが得られます。
このように、糖類HPLC分析はカラムと前処理が大きな鍵です。まず測定対象と食品の形態を整理してください。次に追加の糖の要否を確認します。そして判定基準を専門家と擦り合わせます。これにより、表示根拠から輸出対応まで一貫対応が可能です。
なお、糖類の全体像は糖類分析の総合ガイドも参照ください。ご相談はお問い合わせフォームやお電話(027-253-1515)でどうぞ。平日8:30〜17:30に承ります。
外部参考資料
- 消費者庁「食品表示基準」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「炭水化物 / 糖質」
- 文部科学省「日本食品標準成分表」
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