📋 こんなご相談をよくいただきます
- 機能性表示食品の届出にビタミンCの分析データが必要。
- サプリメントの開発でビタミンA・B群を一括測定したい。
- 輸出先の規制対応で、海外基準のビタミン分析が求められた。
- 栄養強調表示「ビタミンEを多く含む」の根拠を取りたい。
そもそもビタミン分析は、食品中のビタミンを測る検査です。具体的には、脂溶性4種と水溶性9種があります。とくに栄養成分表示や機能性表示で必要な分析です。そこで、本記事では、ビタミン分析の方法を整理します。さらに、食品別の含有量と依頼の流れもまとめます。AHCは創業1977年の食品微生物検査ラボです。栄養成分分析の実績も多数あります。
ビタミン分析が必要になる場面と背景
まず、ビタミン分析が求められる場面は多岐にわたります。具体的には、栄養成分表示・機能性表示・輸出対応などがあります。そこで、代表的な場面を次の表に整理します。
| 場面 | 対象ビタミン | 必要な根拠 |
|---|---|---|
| 栄養成分表示(任意) | 表示する成分のみ | 食品表示基準による |
| 機能性表示食品 | 機能性関与成分 | 届出資料の科学的根拠 |
| 栄養強調表示 | 「高い旨」「含む旨」対象 | 基準値以上の含有量 |
| 栄養機能食品 | 指定の13ビタミン | 基準値範囲内の含有量 |
| 海外輸出対応 | 国別に異なる | 輸出先のラベル規制 |
このように、目的によって分析するビタミンが変わります。たとえば、栄養機能食品では基準値が定められています。指定の13ビタミンが対象です。一方、機能性表示食品では届出する関与成分のみが対象です。また、市場では健康志向の高まりとともにビタミン強化食品の需要が拡大しています。そのため、製品ラベル根拠としてのビタミン分析依頼が年々増えています。実際に、消費者庁への機能性表示届出件数も右肩上がりです。
なお、栄養成分表示の全体像は栄養成分表示とは(義務項目・分析方法)で紹介しています。
ビタミンの分類と栄養学的役割
実際に、ビタミンは脂溶性と水溶性の2グループに分かれます。それぞれの代表例と役割を次の表にまとめます。
| 分類 | 名称 | 主な役割 | 欠乏症 |
|---|---|---|---|
| 脂溶性 | ビタミンA | 視覚・皮膚の健康 | 夜盲症 |
| 脂溶性 | ビタミンD | カルシウム代謝・骨形成 | くる病・骨軟化症 |
| 脂溶性 | ビタミンE | 抗酸化作用 | 溶血性貧血 |
| 脂溶性 | ビタミンK | 血液凝固 | 出血傾向 |
| 水溶性 | ビタミンB1(チアミン) | 糖代謝 | 脚気 |
| 水溶性 | ビタミンB2(リボフラビン) | エネルギー代謝 | 口角炎 |
| 水溶性 | ナイアシン(B3) | エネルギー代謝・皮膚 | ペラグラ |
| 水溶性 | パントテン酸(B5) | 補酵素A合成 | 成長障害 |
| 水溶性 | ビタミンB6 | アミノ酸代謝 | 皮膚炎・貧血 |
| 水溶性 | ビオチン(B7) | 脂肪酸合成 | 皮膚炎・脱毛 |
| 水溶性 | 葉酸(B9) | 核酸合成・赤血球形成 | 巨赤芽球性貧血 |
| 水溶性 | ビタミンB12 | 赤血球形成・神経機能 | 悪性貧血 |
| 水溶性 | ビタミンC | 抗酸化・コラーゲン合成 | 壊血病 |
そのため、ビタミンによって食品中の安定性が異なります。たとえば脂溶性は熱や酸化で減少しやすい性質です。一方、水溶性ビタミンは水洗いや加熱調理で流出します。これにより、分析時には抽出条件の最適化が重要になります。
加工による損失の目安
加工処理によって、ビタミン含有量は変動します。代表的な損失率は次の通りです。
– 加熱調理(煮る):水溶性ビタミンが10〜50%減少
– 冷凍保存:ビタミンCが時間経過で徐々に減少
– 光暴露:ビタミンB2・葉酸が分解
– 酸化:ビタミンA・E・Cが減少
測定方法の使い分け(HPLC・LC-MS・微生物定量法)
特に、ビタミン分析の手法は対象成分で変わります。
| 分析法 | 対象ビタミン | 特徴 |
|---|---|---|
| HPLC(高速液体クロマト) | A・D・E・K・C・B1・B2・B6 | 汎用性が高く公定法の中心 |
| LC-MS/MS | D・K・B12・葉酸など | 微量分析・高感度・高精度 |
| 微生物定量法 | B12・葉酸・ナイアシン・パントテン酸 | 微量水溶性ビタミンの伝統的手法 |
| 蛍光検出 | B1・B2 | HPLCと組み合わせて高感度化 |
| 電気化学検出 | ビタミンC・E | 酸化還元電位を利用した検出 |
なぜなら、ビタミンごとに化学的性質が大きく異なるためです。たとえば、ビタミンCは熱と光で分解します。そのため、迅速な抽出が必要です。さらに、ビタミンDは食品中の含有量が極めて少ない成分です。そこで、高感度法のLC-MS/MSが有効です。また、近年はLC-MS/MS技術の進歩で、従来困難だった微量ビタミンの一括分析が可能になりました。たとえば、ビタミンDとビタミンK1・K2を同時測定するメソッドも開発されています。そのため、複数指標の同時取得でコスト効率も向上します。
なお、分析方法の詳細は公的資料に記載されています。厚生労働省「日本食品標準成分表」も参考になります。
前処理の重要性
ビタミン分析では、抽出・けん化・誘導体化などの前処理が結果を大きく左右します。たとえばビタミンEは食品中で脂質に結合しています。そのため、けん化が必須です。つまり、専門ラボの経験値が信頼性に直結します。
食品別の含有量とラベル表示の目安
次に、食品カテゴリ別のビタミン含有量の目安をだいひょうれいと整理します。
| 食品例 | 豊富なビタミン | 想定される表示 |
|---|---|---|
| レバー・うなぎ | A・B12・葉酸 | 「ビタミンAを多く含む」 |
| きのこ類・魚介類 | D | 「ビタミンD強化」食品 |
| ナッツ・植物油 | E | 「ビタミンEを多く含む」 |
| 納豆・緑黄色野菜 | K | 「ビタミンK源」 |
| 玄米・豚肉 | B1 | 「ビタミンB1強化」 |
| 柑橘類・キウイ | C | 「ビタミンC高含有」 |
| サプリメント | 設計次第で多種 | 栄養機能食品表示 |
このように、食品ごとに豊富なビタミンの種類が異なります。そこで、製品コンセプトに応じた分析メニューの設計が有効です。実際に、複数のビタミンを組み合わせた強調表示は訴求力を高めますただし、含有量は産地・季節・調理法で変動するため、製品ロットごとの分析データが必要です。
栄養強調表示の基準値(例)
「高い旨」「含む旨」の食品表示基準で定められた数値の代表例は次の通りです。
- – ビタミンC「含む」:30mg/100kcal以上
- – ビタミンE「含む」:0.8mg/100kcal以上
- – ビタミンB1「含む」:0.1mg/100kcal以上
- – カルシウム強化食品との併用表示も可能
詳細は消費者庁「食品表示基準」の公式資料を確認してください。
関連の分析項目
ビタミン分析は栄養成分分析の一部です。
– 栄養成分表示とは(義務5項目)
– ポリフェノール分析(機能性成分)
– 成分分析サービス全般
ビタミン分析の依頼から納品までの流れ
まず、初回相談では検査の目的と納期を明確にします。次に、対象ビタミンと検体形態を確認し、最適な分析法を選定します。そして、見積を提示してから検体送付に進む流れです。最後に、ビタミン分析を依頼する際の流れを整理しますので、ご依頼の際には参考にしてください。
| ポイント | 事前に共有いただきたい情報 |
|---|---|
| ① 対象ビタミン | 単項目・パッケージ・一括分析 |
| ② 検査の目的 | 表示根拠・開発試験・輸出対応 |
| ③ 食品の形態 | 液体・固形・粉末・サプリ |
| ④ 表示予定の文言 | 「含む」「強化」「機能性」など |
なお、AHCでの対応範囲は次の通りです。
| 項目 | AHCでの対応 |
|---|---|
| 脂溶性ビタミン(A・D・E・K) | ✅ 対応(HPLC) |
| 水溶性ビタミン(B群・C) | ✅ 対応(HPLC・LC-MS) |
| 微生物定量法(B12・葉酸ほか) | ✅ 対応 |
| 栄養成分表示ラベル作成支援 | ✅ 対応 |
| 輸出対応の英文報告書 | ✅ 対応 |
| 機能性表示の届出資料作成 | ⚠️ 要相談(受託研究で対応) |
👥 こんな方からのご相談を承ります
- 食品メーカー商品開発担当者(ラベル表示の根拠取得)
- サプリメント開発者(機能性関与成分の定量)
- OEM受託製造者(取引先への品質エビデンス提示)
- 輸出食品事業者(海外規制対応の分析データ)
- 研究機関・大学(製品開発・論文用データ取得)
5ステップで進む検査の流れ
🏢 株式会社AHCについて
1977年創業の食品微生物検査ラボとして、栄養成分分析(ビタミン・ミネラル・三大栄養素)、機能性表示や輸出対応の受託試験を全国対応で承ります。
関連記事:栄養成分表示とは / ポリフェノール分析 / 成分分析サービス
まとめ
ビタミン分析は、食品中の13種のビタミンを定量する検査です。まず、脂溶性4種と水溶性9種に分けられます。次に、それぞれの安定性に応じた抽出と分析法が必要です。さらに、微生物法やHPLCなど複数の機器を使い分けます。これにより、ラベル表示の根拠が得られます。さらに、機能性の科学的エビデンスも得られます。
このように、ビタミン分析は栄養成分表示の基盤です。さらに機能性食品開発にも欠かせません。まず目的と対象ビタミンを整理してください。次に分析法と前処理の方針を決めます。そして、判定基準は専門家と擦り合わせます。これにより、表示根拠から輸出対応まで一貫サポートが可能です。一連の流れが実現します。
なお、ご相談は無料で承りますので、お問い合わせフォームからどうぞ。お電話での対応は27-253-1515まで、平日8:30〜17:30に承ります。
外部参考資料
- – 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」
- – 消費者庁「食品表示基準」
- – 国立健康・栄養研究所
- – 文部科学省「日本食品標準成分表」
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