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ポリフェノール分析|フォリン法による総量定量

ポリフェノール 分析は、ワイン・果実・野菜・健康食品・お茶など幅広い食品の機能性訴求と品質管理を支える試験です。

総ポリフェノール量を抗酸化指標として活用するケースが多く、フォリン・チオカルト法による定量が国際的標準となっています。

本記事では、ポリフェノール 分析の方法・依頼の流れ・カテキン分析との使い分けを整理します。

本記事には子記事が3本あります。製品ジャンルに応じてお読みください。

ポリフェノールとは何か

ポリフェノールは、複数のフェノール性水酸基を持つ植物由来化合物の総称です。

具体的には、フラボノイド類、フェノール酸類、リグナン類、スチルベン類など、数千種類の化合物が含まれます。

代表的なポリフェノールには次のようなものがあります。

系統代表的な成分・具体例
フラボノイド系カテキン、ケルセチン、アントシアニン、イソフラボン、ヘスペリジンなど
フェノール酸系クロロゲン酸、フェルラ酸、カフェ酸など
スチルベン系レスベラトロール
リグナン類(数千種類ある化合物の一部として分類される)

これらは植物が紫外線・害虫・病原菌などから自身を守るために生合成する二次代謝産物です。

そのため、植物性食品全般に幅広く存在し、抗酸化作用を中心とした機能性が研究されています。

カテキン分析との違い

ポリフェノール分析とカテキン分析は、似て非なるものです。最大の違いは「測定の解像度」です。

ポリフェノール分析(フォリン・チオカルト法)は、試料中の総ポリフェノール量を一括定量します。

つまり、カテキン、フラボノイド、フェノール酸など、すべてのポリフェノールを合計した値です。

一方、カテキン分析(HPLC法)は、特定のカテキン4種(EGCG、ECG、EGC、EC)を個別に定量します。詳細はカテキン 分析をご覧ください。

使い分けの目安は、訴求軸です。「総ポリフェノール量○○mg配合」という抗酸化全般の訴求にはフォリン法、「EGCG○○mg配合」という特定成分の訴求にはHPLC法を選びます。

届出制度との関係でも、関与成分の特定が必要な場合はHPLC法、補助指標としての訴求ならフォリン法が向いています。

フォリン・チオカルト法の特徴

フォリン・チオカルト法は、ポリフェノールの還元性を利用した比色定量法です。

具体的には、試料中のポリフェノールがフォリン・チオカルト試薬を還元することで生成する青色化合物の吸光度を測定します。

この方法の利点は、3つあります。まず、コスト面での優位性です。

HPLCに比べて装置が簡便で、分析時間も短いため、低コストでのスクリーニングに適しています。次に、汎用性です。ワイン、お茶、果実、野菜、加工食品など、ほぼすべての植物性食品に適用できます。

加えて、再現性が比較的高い方法でもあります。AOAC公定法やOIV(国際ぶどう・ぶどう酒機構)の方法でも、ワインの総ポリフェノール定量はこの方法が採用されています。

具体的なワイン分析の実務はワイン ポリフェノールの記事で扱っています。

試料の取扱いと依頼前の確認事項

フォリン法の試料取扱いは、HPLC法に比べて寛容ですが、いくつか注意点があります。

まず、酸化対策です。ポリフェノールは空気中の酸素で酸化されるため、抽出から測定までの時間を短縮することが推奨されます。とくに、果実・野菜・搾汁液などの生鮮系試料では、採取直後の冷凍保存が望ましいです。

次に、共存物質の影響です。アスコルビン酸(ビタミンC)、糖類、タンニン酸塩などは、フォリン試薬と同様の還元性を示します。

そのため、これらが多量に含まれる試料では、補正処理や希釈条件の最適化が必要です。事前に配合成分をご共有いただくと、最適な前処理をご提案できます。

試料量は、固形物・粉末で5〜10g、液体で20mL程度が目安です。粉末・凍結乾燥品の濃縮製品では、追加情報をいただいたうえで個別に対応します。

AHCのポリフェノール分析サービス

株式会社AHCは、群馬県前橋市でISO/IEC 17025認定(PJLA L26-134)を取得した食品・分析ラボです。

フォリン・チオカルト法による総ポリフェノール定量を提供しています。

48年の分析実績を活かし、ワイン製造業、果実・野菜の農産加工業、健康食品・サプリメント業、研究機関など幅広いお客様にご利用いただいています。具体的なご依頼パターンと用途は、各子記事でご確認ください。

ご依頼は、お電話(027-253-1515)またはお問い合わせフォームで承ります。

なお、料金は、検体性状や数量によって変動します。

詳細は個別見積りでご案内します。受託試験全般のメニューは受託検査一覧もご参照ください。

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参考:国立健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報

ポリフェノール 分析の方法・カテキン分析との違い・依頼の流れを解説。フォリン法による総量定量を認定ラボが提供。

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