027-253-1515

営業時間 8:30~17:30 土日祝日休

お問合せ

ビタミンD分析の方法と基準値|微量定量の実務ガイド

📋 こんなご相談をよくいただきます

  • UV照射きのこの「ビタミンD強化」表示の根拠を取りたい。
  • サプリのビタミンD3含有量を正確に定量したい。
  • 強化乳・卵のビタミンD添加量を確認したい。
  • 機能性表示食品の届出にビタミンDの分析データが必要。

ビタミンD分析は、食品中のビタミンD量を測る検査です。とくに含有量が微量なため、高感度な分析が求められます。さらにD2とD3の区別も重要になります。本記事ではビタミンD分析の方法を整理します。加えて食品別の基準値や依頼の流れもまとめます。AHCは創業1977年の食品微生物検査ラボです。栄養成分分析の実績も多数あります。なお、ビタミン全体の概論は別記事にあります。ビタミン分析とは(全体ガイド)で解説しています。

ビタミンD分析が必要になる場面

まず、ビタミンD分析が求められる場面は多岐にわたります。具体的には、強化食品・サプリ・機能性表示などです。代表的な場面を次の表に整理します。

場面目的必要なデータ
栄養強調表示「強化」「含む」の根拠基準値以上の含有量
UV照射きのこD2強化の効果確認照射前後の含有量
サプリメントD3含有量の定量表示値との適合
機能性表示食品関与成分の定量届出資料の科学的根拠
海外輸出対応輸出先のラベル規制国別基準の分析値

このように、目的によって求められるデータが変わります。たとえば、UV照射きのこではD2の増加を確認します。一方、サプリではD3の含有量が中心です。そのため、目的の明確化が最初の一歩です。

ビタミンD(D2・D3)の特性と分析の難しさ

実際に、ビタミンDには主に2つの種類があります。由来によってD2とD3に分かれます。違いを次の表にまとめます。

種類名称主な由来
ビタミンD2エルゴカルシフェロールきのこ・酵母などの植物性
ビタミンD3コレカルシフェロール魚介・卵などの動物性・日光
総量総ビタミンDD2+D3の合計

つまり、表示用にはD2とD3を分けて測ることが多いです。なぜなら、由来や強化方法によって含有比率が変わるためです。そのため、両者を区別できる分析法が求められます。

さらに、ビタミンD分析には大きな難しさがあります。具体的には、食品中の含有量が極めて微量です。なぜなら、他のビタミンに比べてμg単位と少ないためです。そのため、高感度な機器が欠かせません。

なお、ビタミンDの分析を難しくする要因は次の通りです。

– 微量:含有量がμg/100g単位と非常に少ない
– 脂溶性:脂質と結合し抽出に手間がかかる
– 夾雑物:類似構造の成分が多く分離が難しい
– 不安定性:光や酸化で分解しやすい

ビタミンDの主な分析方法

特に、ビタミンDの分析には高度な手法が必要です。微量かつ夾雑物が多いためです。主な手法を次の表に整理します。

分析法原理特徴
LC-MS/MS質量分析で高感度に検出微量・高精度・D2/D3を区別
HPLC法分離してUV検出公定法・含有量が多い試料向け
前処理(けん化)脂質を分解して抽出どの手法でも必須の工程
固相抽出(精製)夾雑物を除去微量分析の精度を高める

なぜなら、ビタミンDは微量で夾雑物が多いためです。たとえば、サプリのような高含有試料はHPLCでも測れます。一方、一般食品の微量分析にはLC-MS/MSが適します。そのため、試料に応じた手法選定が重要になります。

前処理の重要性

ビタミンD分析では、前処理が結果を大きく左右します。具体的には、けん化と固相抽出の工程です。たとえば食品中のビタミンDは脂質に結合しています。そのため、けん化で遊離させる必要があります。つまり、専門ラボの経験値が信頼性に直結します。

食品別の含有量と栄養強調表示の基準

次に、食品別のビタミンD含有量の目安を整理します。代表例を次の表にまとめます。

食品例含有量の目安(μg/100g)種類
あんこう肝・しらす干し60〜110D3(動物性)
鮭・さんま・うなぎ15〜30D3(動物性)
きくらげ(乾)85前後D2(植物性)
UV照射きのこ照射で大幅増加D2(植物性)
強化乳・強化卵設計次第(添加)D3が中心
サプリメント高濃度(設計次第)D3が主流

ただし、含有量は産地・季節・調理法で変動します。そのため、実際の表示にはロットごとの分析が必要です。

栄養強調表示の基準値

「ビタミンD強化」などの表示には基準値があります。食品表示基準で定められた数値です。代表例は以下の通り:

– 「含む旨」(100kcalあたり):0.75μg以上
– 「高い旨」(100kcalあたり):1.5μg以上
– 100gあたりや100mlあたりの基準も別途設定

詳細は消費者庁「食品表示基準」の公式資料を確認してください。

ビタミンD分析の依頼ポイントと実務

最後に、ビタミンD分析を依頼する際のポイントを整理します。検査会社目線でのお願いを次の表にまとめます。

ポイント事前にお伝えください
① 測定対象D2・D3・総量のいずれか
② 検査の目的表示根拠・強化効果・品質管理
③ 食品の形態魚介・きのこ・乳・サプリ
④ 想定される含有量微量か高濃度か(手法選定用)

なお、AHCでの対応範囲は次の通りです。

項目AHCでの対応
総ビタミンD(HPLC)✅ 対応
D2・D3の区別測定✅ 対応
微量試料の高感度分析⚠️ 要相談
栄養成分表示ラベル支援✅ 対応
輸出対応の英文報告書✅ 対応
機能性表示の届出資料作成⚠️ 要相談(受託研究で対応)

👥 こんな方からのご相談を承ります

  • きのこ生産者・加工業者(UV照射によるD2強化の確認)
  • サプリメント開発者(D3含有量の定量)
  • 乳業・鶏卵メーカー(強化食品の添加量確認)
  • OEM受託製造者(取引先への品質エビデンス提示)
  • 輸出食品事業者(海外規制対応の分析データ)

5ステップで進む検査の流れ

STEP 1
お問い合わせ・ヒアリング
STEP 2
分析計画のご提案・お見積
STEP 3
検体送付・受領
STEP 4
分析(10〜14日)
STEP 5
報告書発行・解説

🏢 株式会社AHCについて

1977年創業の食品微生物検査ラボとして、ビタミンDをはじめとする栄養成分分析を全国対応で承ります。機能性表示や強化食品の受託にも応じています。
関連記事:ビタミン分析とは(全体ガイド) / ビタミンC分析 / 成分分析サービス

まとめ

ビタミンD分析は、食品中のビタミンDを定量する検査です。まず、ビタミンDはD2とD3の2種類に分かれます。次に、含有量が微量なため高感度な分析が必要です。さらに、LC-MS/MSやHPLCを試料に応じて使い分けます。これにより、表示根拠から強化効果の確認まで対応できます。正確なデータが得られます。

このように、ビタミンD分析は強化食品・サプリ開発の基盤です。まず測定対象と目的を整理してください。次に分析法と前処理の方針を決めます。そして判定基準を専門家と擦り合わせます。これにより、表示根拠から品質管理まで一貫対応が可能です。一連のサポートが実現します。

なお、ビタミン全体の概論は別記事にあります。ビタミン分析とは(全体ガイド)も参照ください。ご相談は無料で承ります。お問い合わせフォームからどうぞ。お電話でも対応します。番号は027-253-1515です。平日8:30〜17:30に承ります。

外部参考資料

厚生労働省「日本人の食事摂取基準」
消費者庁「食品表示基準」
文部科学省「日本食品標準成分表」

 

ビタミンD分析の方法と食品別の基準値を解説。D2・D3の区別、LC-MS/MSによる微量定量、栄養強調表示の根拠取得を専門機関が紹介します。

このページの先頭へ戻る

お電話でのお問合せ

027-253-1515 営業時間 8:30~17:30 土日祝日休