食品に付着したカビの検査方法と属種同定
食品にカビが付着した場合は、見た目だけでなく、種類や食品への影響を判断するために、検査を行うことをおすすめします。外観鏡検や培養検査、カビ(糸状菌)かどうかを判別できます。より詳細にどのような種類に属するカビなのか同定することもできます。
カビであるのかどうかを調べる方法
- 外観観察
- 白い、黒い、緑などの呈色、糸状菌または斑点状の菌糸や胞子を確認
- 顕微鏡観察
- 菌糸や胞子を顕微鏡で観察し、種類を特定(属まで)
- 培養検査
- 菌糸や胞子を培養し、種類を特定
- PCR検査
- PCR (Polymerase Chain Reaction) は、DNA を増幅させる技術
- 特定の遺伝子配列を持つ属種を検出
- 従来の培養法に比べて、迅速かつ正確に属種を特定
検査費用
- 検査方法によって異なりますが、高額な検査ではありません。異物検査へ
カビの種類と食品への影響
- 種類によっては、人体に有害な毒素を産生
- カビの種類を特定し、食品への影響を判断する必要がある
属種を調べる意義
- 食品検査: 食品中の汚染原因、毒素生産株の判別
- 医療診断: 感染症の原因診断
- 環境調査: 環境中の微生物を解析
- 生物多様性調査: 未知の生物種を同定