ノロウイルスのG1とG2の違いとは

 

ノロウイルスは大きく分けて 「G1(Genogroup 1)」と「G2(Genogroup 2)」 という種類があります。
この違いはウイルスの「遺伝的な型(遺伝子の配列の違い)」によるもので、人に感染するタイプとして主にこの2つが重要です。

・G1型:

家庭内や小規模な食中毒でよく見られます。
比較的古い型で、感染力はありますがG2に比べると爆発的な流行は少ない傾向があります。

・G2型:

近年の大規模な食中毒や流行の中心となっている型です。
とくに「GII.4」という型は毎年のように形を変えながら現れ、感染が広がりやすいことで知られています。

検査では、G1型,G2型の区別をして報告しています。

型によって感染のしやすさや流行の規模が違うため、G1かG2かを知ることは以下のようなことに役立ちます:

  • どれほどの注意や対応が必要かを判断できる

  • 発生源(感染ルート)の特定につながる

  • 公衆衛生の対策(消毒方法や予防策)を正しく行うための指標となる

例えるなら、「風邪のウイルスか、インフルエンザか」を見極めるのと似ています。

ノロウィルス検査

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