📋 こんなご相談をよくいただきます
- 手洗いは、何秒くらい洗えば十分なのか知りたい。
- 1回で長く洗うのと、2回洗うのでは、どちらがよいか知りたい。
- 従業員の手洗いが、できているかを確かめたい。
手洗いは、食中毒を防ぐ基本の作業です。
ただし、洗い方によって、手に残るウイルスの量は大きく変わります。
そこで本記事では、国の資料に載っているデータをもとに、洗い方を比べます。
洗い方で変わる、手に残るウイルスの数
まず、厚生労働省の資料に、手洗いの方法ごとの比較が載っています。
手洗いの方法と、手に残るウイルスの数
出典:厚生労働省の資料(森功次ほか、感染症学雑誌 80:496-500, 2006)をもとに作成。棒の長さは桁(対数)を表します。
たとえば、流水だけで15秒洗うと、残るウイルスは約1%です。
一方、ハンドソープでもみ洗いすると、約0.01%まで減ります。
さらに、10秒のもみ洗いとすすぎを2回くり返すと、約0.0001%になります。
つまり、60秒かけて1回洗うより、短く2回洗う方が少なくなります。
| 洗い方 | 残るウイルス(手洗いなしとの比較) |
| 流水だけで15秒 | 約1% |
| ハンドソープで10秒または30秒+すすぎ15秒 | 約0.01% |
| ハンドソープで60秒+すすぎ15秒 | 約0.001% |
| 10秒+すすぎ15秒を2回 | 約0.0001% |
国のマニュアルも「2回」を求める場面がある
また、大量調理施設衛生管理マニュアルでも、2回の手洗いが示されています。
次の場面では、流水と石けんで、しっかり2回洗うこととされています。
なお、それ以外の場面では、丁寧に1回洗うこととされています。
現場で続けやすい手順
このように、1回あたりは短くても、くり返すことで効果が上がります。
そのため、時間を延ばすより、2回洗う習慣を手順に組み込むのが実務的です。
手洗いの効果を確かめる
ただし、手順を決めても、実際に守られているかは別の問題です。
たとえば、手洗い後の手を培地に押し当てると、洗い残しが目に見えます。
さらに、人ごとに比べれば、洗い方の差を教育に生かせます。
👥 こんな方からのご相談を承ります
- 飲食店・給食施設・食品工場の衛生管理ご担当者
- 従業員の手洗い教育を見直したい方
- 手洗いの効果を、検査で確かめたい方
🏢 株式会社AHCについて
1977年創業の食品微生物検査ラボです。当社はISO/IEC 17025認定ラボ(PJLA L26-134)です。費用は項目数と検体数により変わるため、個別にお見積りします。関連記事:手指 細菌検査 / 拭き取り検査とは / ノロウイルス食品検査
まとめ
手に残るウイルスは、洗い方によって桁違いに変わります。
そして、10秒のもみ洗いとすすぎを2回くり返すと、約0.0001%まで減ります。
まずは、職場の手洗いの手順に「2回」を書き加えてみてください。
手洗いの検査のご相談も承ります。
お問い合わせフォーム、またはお電話(027-253-1515)で承ります。
外部参考資料
