📋 こんなご相談をよくいただきます
- 塩素系漂白剤を、何倍に薄めればよいのか分からない。
- 器具用と嘔吐物用で、濃度をどう変えるのか知りたい。
- 消毒が効いているかを、確かめる方法を知りたい。
次亜塩素酸ナトリウムは、ノロウイルスの消毒に使われる薬剤です。
ただし、用途によって必要な濃度が変わります。
そこで本記事では、濃度の目安と、薄め方の計算を整理します。
用途ごとの濃度の目安
まず、食品安全委員会が示す濃度の目安を見ます。
用途ごとの塩素濃度の目安(ppm)
出典:食品安全委員会「ノロウイルスの消毒方法」をもとに作成(ドアノブなどは200〜500ppm、トイレ・浴槽は300ppm以上)
| 用途 | 塩素濃度 | %で表すと |
| 調理器具など | 200ppm | 0.02% |
| ドアノブなど | 200〜500ppm | 0.02〜0.05% |
| トイレ・浴槽 | 300ppm以上 | 0.03%以上 |
| 嘔吐物・便で汚れた場所 | 1,000ppm | 0.1% |
このように、嘔吐物の処理には、器具の5倍の濃度を使います。
なお、1%は10,000ppmに当たります。
薄め方の計算
次に、市販の塩素系漂白剤から、消毒液を作る計算を見ます。
計算のしかた
薄める倍率 = 原液の濃度(ppm) ÷ 作りたい濃度(ppm)
原液の量 = 作りたい量 ÷ 薄める倍率
たとえば、原液の濃度が約5%の場合、ppmでは約50,000ppmです。
そのため、200ppmを作るには、50,000÷200で250倍に薄めます。
食品安全委員会の資料では、5Lの水に漂白剤20mLを入れる例が示されています。
同じ計算で、1,000ppmなら50倍に薄めます。
| 作りたい濃度 | 薄める倍率 | 水の量 | 原液(約5%)の量 |
| 200ppm(0.02%) | 250倍 | 5L | 20mL |
| 200ppm(0.02%) | 250倍 | 1L | 4mL |
| 1,000ppm(0.1%) | 50倍 | 1L | 20mL |
| 1,000ppm(0.1%) | 50倍 | 500mL | 10mL |
ただし、製品によって原液の濃度は異なります。
したがって、まず製品の表示で濃度を確かめてから計算してください。
使うときの注意
消毒の効果を確かめる
消毒の手順を決めたら、実際に効いているかを確かめておくと安心です。
たとえば、消毒した後の調理台や器具を、ふきとり検査で調べます。
さらに、消毒の前後で比べると、手順の効果が数字で見えます。
👥 こんな方からのご相談を承ります
- 飲食店・給食施設・食品工場の衛生管理ご担当者
- 嘔吐物の処理手順を見直したい施設の方
- 消毒の効果を、検査で確かめたい方
🏢 株式会社AHCについて
1977年創業の食品微生物検査ラボです。ふきとり検査のキットは全国へお送りします。当社はISO/IEC 17025認定ラボ(PJLA L26-134)です。費用は項目数と検体数により変わるため、個別にお見積りします。関連記事:拭き取り検査とは / ノロウイルス食品検査 / ATPふきとり検査
まとめ
塩素濃度は、器具には200ppm、嘔吐物には1,000ppmが目安です。
そして、薄める倍率は「原液の濃度÷作りたい濃度」で計算できます。
まずは、手元の製品の濃度を確かめて、作り方を紙に書いて貼ってください。
ふきとり検査のご依頼は、ふきとり検査(全国対応)をご覧ください。
お問い合わせフォーム、またはお電話(027-253-1515)で承ります。
外部参考資料
