📋 こんなご相談をよくいただきます
- ノロウイルスの食中毒が、最近増えているのか知りたい。
- 今年の冬に向けて、何から準備すればよいか知りたい。
- 大きな食中毒は、どんな施設で起きているのか知りたい。
ノロウイルスの食中毒は、令和7年に大きく増えました。
では、ここ12年で見ると、どのような流れになっているのでしょうか。
そこで本記事では、国の統計から、ノロウイルスの推移を整理します。
12年間の事件数の推移
令和7年の事件数は、令和4年の約7.3倍
ノロウイルス食中毒の事件数(件)
出典:厚生労働省「食中毒統計調査」をもとに作成
事件数は、平成27年の481件をピークに、令和4年の63件まで減りました。
しかし、令和5年から増え始め、令和7年は462件になりました。
つまり、ピークの平成27年に近い水準まで戻っています。
患者数は過去12年で最多
ノロウイルス食中毒の患者数(千人)
出典:厚生労働省「食中毒統計調査」をもとに作成(小数第2位を四捨五入)
一方、患者数は、令和7年が18,566人で、この12年で最も多くなりました。
これは、令和4年の2,175人の約8.5倍です。
さらに、全体の食中毒患者数も、令和6年の約1.7倍に増えたとされています。
1件あたりの患者数が大きい
次に、事件の規模を見ます。
令和7年は、患者が500人を超える大規模な事例も起きています。
| 発生 | 原因施設 | 患者数 |
| 1月(一宮市) | 仕出屋 | 769人 |
| 2月(兵庫県) | 仕出屋 | 2,307人 |
このように、一度に多くの食事を作る施設では、1件の規模が大きくなります。
冬に向けた備え
では、施設としてどこから備えればよいでしょうか。
| 備え | 国のマニュアルの記載 |
| 検便 | 月1回以上。必要に応じ、10月から3月はノロウイルスの検査を含める |
| 体調管理 | 下痢・嘔吐・発熱などの症状がある時は、調理作業に従事しない |
| 手洗い | 作業開始前や用便後などは、流水と石けんでしっかり2回洗う |
| 加熱 | 二枚貝などは、中心部85〜90℃で90秒間以上 |
たとえば、10月からノロウイルスの検便を始めると、流行期の前に確かめられます。
また、症状の申し出のルールも、冬が来る前に決めておくと安心です。
👥 こんな方からのご相談を承ります
- 給食施設・仕出し・弁当事業者の衛生管理ご担当者
- 飲食店・旅館で、冬の衛生対策を考えている方
- 社内教育で、ノロウイルスの最新の数字を使いたい方
🏢 株式会社AHCについて
1977年創業の食品微生物検査ラボです。当社はISO/IEC 17025認定ラボ(PJLA L26-134)です。費用は項目数と検体数により変わるため、個別にお見積りします。関連記事:ノロウイルス 職場復帰 / 食中毒統計 令和7年 / 検便 検査 日数 / 次亜塩素酸ナトリウム 希釈
まとめ
令和7年のノロウイルス食中毒は、462件・18,566人でした。
そして、患者数はこの12年で最も多くなっています。
まずは、今年の冬の検便の予定を、カレンダーに入れてみてください。
お問い合わせフォーム、またはお電話(027-253-1515)で承ります。
外部参考資料
